銀行破綻を受けて投資家は安全を求める

大手地方銀行２行の破綻による金融への波及の可能性を懸念し、投資家は資産の保護に躍起になっている。

米国債利回りは月曜日、１日としては２００８年の世界金融危機以来最大の下落を記録した。 ２年債は３日間としては１９８７年の株価暴落以来最大の下落となった。

金融危機を受けて投資家が安全を求めて群がり、金価格も急騰した。 シリコンバレー銀行とニューヨークのシグネチャーバンクの破綻.

米政府は日曜夜、両銀行の預金者と金融機関の保護を目的とした緊急措置を発表した。 FRBが政策会合で年間にわたる一連の利上げを停止する可能性が高まる 次の週。

指標となる10年米国債利回りは3.42％まで低下し、6週間ぶりの低水準となった。 TradingViewによると、SVB破綻前日の木曜日から0.5ポイント以上下落した データ。 米2年国債利回りも同様に低下し4.02％となった。

一部の投資家が債券に逃避し（利回り低下に伴い債券価格は上昇）、他の投資家は金を購入し、貴金属価格は最大2.5％上昇して6週間ぶりの高値となった。 銀価格はさらに上昇し、最大6.8％上昇した。

FRBは株価安定に期待

それでも、先週急落した株式市場は序盤の取引で下落した後、安定した。 先週4.5％下落したS&P500指数は月曜早朝に再び最大1.4％下落したが、東部夏時間午前11時15分までに0.7％上昇まで反発した。

FRBが来週利上げを停止する可能性があるとの見通しが株式市場の反発に拍車をかけた可能性が高い。 しかしAGFインベストメンツの政策アナリスト、グレッグ・バリエール氏は投資家に期待を守るよう警告した。

「良いニュースは、この崩壊が直ちに対処され、できれば感染拡大は最小限に抑えられたことだ」とバリエール氏は政策報告書の中で述べた。 「悪いニュースは、今回の危機がFRBのさらなる利上げを思いとどまらせることはおそらくないだろうということだ。 今月後半に５０ベーシスポイントの引き上げが行われる可能性は低いように思われるが、４分の１ポイントの利上げは依然として検討されている」と述べた。

今週発表される米国生産者物価指数と消費者物価指数の月次報告に大きく左右されるだろうとバリエール氏は指摘した。 しかし、その前でさえ、ゴールドマン・サックスは月曜、FRBは来週利上げしないと予想していると述べた。

地銀株とETFが非難される

株価が安定する一方で、経済的に敏感な他の市場は依然として不安定な状態が続いた。 例えば、4月渡しの米国原油価格は序盤の取引で最大6％下落し、1バレルあたり72.30ドルと3カ月ぶりの安値を付けた。

一方、地銀株には強い売り圧力が続いた。 ファースト・リパブリック銀行の株式 (FRC）、シリコンバレーの預金者向けの別の金融機関である銀行は79％も下落し、銀行株の取引停止につながった。 他の多くの地方銀行の株は2桁の損失を被った。

同様に、銀行株に重点を置いた投資ファンドも巨額の償還に見舞われた。 インベスコKBWバンクETF、SPDR S&PバンクETF、SPDR S&Pリージョナル・バンキングETF、それぞれ1.5～2.5ドル 資産は10億ドルに上るが、序盤の取引で18％も下落し、その後、損失は5％から10％に縮小した 正午。